コロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)で、2024年秋学期に履修したコースの第四弾です。
今回紹介するのはCorporate Financeで、企業の財務諸表からのデータを元に経営分析スキルを磨くコースです。2024年春学期に履修したAccounting for International and Public Affairsをさらに実用的かつ難しくしたものなので中々ハードでしたが、Accountingで得た知識等がどのように実世界で使われるのかを体験できる満足度の高いコースでした。
基本情報
- コース名:Corporate Finance
- 単位数:3
- 分類(※):International Finance and Economic Policy (IFEP)
- 講師:Deborah McLean
- 評価方法:Participation (10%), In-class Quizes (15%), Individual Assignments (15%), Group Assingments (20%), Final Exam (40%)
(※)SIPAのカリキュラムについてはこちらの記事をご覧ください。
コース内容
このコースの至上命題は、得られた情報から企業価値を分析できるようになることです。講師のDeborahがピックアップした8つ程度のケーススタディを通して、経営分析のためにどういった情報を拾い、それをどうExcelのSpread Sheetに落とし込むかを1学期分かけて叩き込まれます。
このコースを受講する大きなメリットは、①Income Statement, ②Balance Sheet, ③Cash Flow Statementといった財務諸表(Financial Statement)を読むことに対する抵抗がほとんどなくなることです。Accounting for International and Public Affairsでは最後まで財務諸表に対する苦手意識が抜け切らなかったのですが、企業価値を分析するための観点からどのように解読すれば良いかを、このコースを通して判断できるようになりました。
また、講師のDeborahが非常に熱心な方で、ハードではありますが毎回濃い内容の講義を受講することができます。一方で、熱意が強すぎるあまりなのかIndividual AssignmentとGroup Assingmentを含めた宿題がかなり難しいです。なぜ難しいかというと、講義でまだ学んでいない内容を宿題にガンガン入れてくるため、これまで実務で経営分析をした経験がない限りは自力で解くことが不可能になっています。そのため、宿題がある度にTA(←優秀な日本人が今期のTAだったのでとても助かりました)に助けを求める必要があり、今期履修した6コースの中で1、2番を争うほどこのコースに時間を割かれました。。とはいえ、非常に実用的なコースなので、金融部門への就職を考えている(もしくは興味のある)方は履修必須だと思います。
※これまでに書いた記事はこちらから参照いただけます※