アメリカ留学体験記 in NYC

Nagaです。コロンビア大学国際公共政策大学院(通称SIPA)で2023年9月から学生をしています。

帰国後の手続き 〜コロンビア大学の保険料の返金〜

6/1(日)に帰国してからもまだバタバタと生活を整えているところですが、今回は留学生がコロンビア大学でほぼ強制的に加入しなければならない健康保険の費用の返金についてご説明します。要は、日本へ帰国した後で使わなくなった分の保険について、その費用を返金してもらうということです。

保険料

コロンビア大学では学期ごとで健康保険に加入する必要があります。私の場合は

  • 2023年秋学期:$1,725.00
  • 2024年春学期:$2,816.00
  • 2024年秋学期:$1,888.00
  • 2025年春学期:$3,067.00

の費用をコロンビア大学へ支払いました。高いうえに値上がりまでしてるんですが。。

一方で、2025年春学期については、早めに帰国するとその分保険は必要なくなりますよね。これをコロンビア大学へ返金してもらうことができます。私は2025年5月31日にアメリカを出国して、$1,012.00を返金してもらいました。

保険料返金の流れ

私は現地でChase Bankの口座を開設したので、この口座にコロンビア大学から$1,012.00を送金してもらい、さらにこの口座から日本のSMBC信託銀行プレスティアの口座に送金しました。その後、Chase Bankの口座の解約手続きを行いました。

全体の流れは以下のとおりです。

  • 5/28 Student Health Insurance Team (studentinsurance@columbia.edu)へ返金してほしい旨をメールで連絡
  • 5/29 Student Health Insurance Teamから必要書類(Qualifying Life Event Petition FormとI-94 Form)をPatient Portal経由で提出するよう指示される
  • 6/3 必要書類を提出
  • 6/4 SSOLにCreditsとして$1,012.00が表示
  • 6/18 Chase Bankの口座に$1,012.00が入金される
  • 6/22 Chase Bankへ電話してGlobal Transferの手続きを行う(日本円に換金して送金)
  • 6/24 SMBC信託銀行プレスティアの口座に手数料等(¥3,100)を引かれた日本円が入金される
  • 6/24 Chase Bankの口座の解約手続き(←これは電話の必要なし)

(※1)Qualifying Life Event Petition FormはPatient Portalからダウンロード可

(※2)アメリカを出国したことを証明するI-945/31の出国後に入手

まとめ

以上がHealth Insuranceの返金の流れですが、私は返金してもらえるI-HouseのDepositも$2,000以上あり、これも含めてChase Bankからプレスティアの口座へ送金したので、結構大きな額をアメリカの口座から送金することになりました。コストはChase Bankへの国際電話(←いくらか不明)と¥3,100の手数料だけだったので、やっておいて本当によかったです。

ということで、こういった返金が他にも見込まれる方は、帰国後も現地の口座をしばらく保有しておいた方がいいですね。

※これまでに書いた記事はこちらから参照いただけます※

卒業後の所感

2025年5月20日のSIPA Class Day Graduation Ceremonyにて

信じられないくらいあっという間だったアメリカ留学が終わり、2025年6月1日に日本へ帰国しました。

日本では深夜まで働くことはよくありましたが、それでも土日がありました。一方で、留学は土日がない分、主に日々の宿題によってより忙しい毎日を送ることになりました。

コロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)最大の特徴は、とにかく留学生が多いことです。海外在住経験がなかった自分としては、信じられないくらい多くの国から来た人たちと交流することができ、とても充実した日々を送ることができました。この特徴があるからこと、SIPAの強みである国際公共政策に係る研究の質を確保できているのかと思います。実際、2024年のU.S. News & World Reportでは、Global Policy and Administration Programs部門でコロンビア大学が1位です。

そんなSIPAで、私が身につけた主要なスキルをピックアップさせていただきます。

1. データ分析スキル

データ分析スキルは、エビデンスに基づく意思決定において最も重要です。このスキルを身につけるため、基礎的な統計的分析を始めとして、プログラミング言語であるPython, R及びSTATAを用いたデータ分析スキルを習得しました。

統計的分析においては、t検定等の仮説検定を行うことで、ある政策等によってもたらされたと考えられる効果が統計的に有意か否かを検証する練習をしました。さらに回帰分析によって、政策とその政策効果の関係をより深く理解できるようになりました。回帰分析を含めたデータ分析を行うためには、PythonやRなどのプログラミング言語が不可欠であるため、PythonまたはRを用い、実際のデータをクリーニング、アウトプット、解析する技術も習得しました。

これらに加えて、機械学習及びデータエンジニアリングについても精通することができたのは大きな収穫でした。まず、機械学習について学んだことで、過去のデータを分析し、その分析結果を元にアウトカムを予測するスキルを身につけることができました。例えば、ある政策の効果を予測したい場合、その政策に係る過去のデータがあればそれを機械学習することができます。さらに、データエンジニアリングについても学ぶことによって、大量のデータを収集、加工、整理、管理するための技術を習得することができました。GitHubを使ってチームを組み、Application Programming Interface (API)を使ってデータを収集し、Visual Studio Code上でデータを加工し、Google Cloudでそのデータを管理するという一連のプロセスを経験しつつ、StreamlitやFlaskといったアプリを用いてデータを可視化するスキルは、相手にわかりやすくデータの解析結果を伝えるうえで非常に有用だと考えています。

<履修コース>

2. 経済分析スキル

経済分析は、個々の政策効果そのものの分析ではなく、政策決定のために必要な情報を分析することに焦点を置いているため、社会情勢を見極めるための重要なスキルであると考えています。社会情勢を正確に読み取るためには、経済状況を分析できることは必要不可欠なスキルです。SIPAでは、ミクロ経済及び国際貿易の考え方によって市場や貿易政策の動向を理解し、マクロ経済及び国際金融の考え方によって景気循環を把握するスキルを身につけることができました。

また、事業の費用便益分析もできるようになりました。最適な施策を選択するためにはこのスキルが欠かせません。限られた予算の中でどの施策を実行すべきか、費用便益が全てだとは言いませんが、意思決定に超重要な要素であることは間違いありません。費用と効果を相対的に比較することで、最も効率のよい施策を選択できるようになったんじゃないかと考えています。

<履修コース>

3. 経営分析スキル

経営分析スキルは、この中で唯一、留学前に習得しようと思っていなかったにもかかわらず、その有用さに惹かれ最終的に身につけることができたスキルです。得られた情報から企業価値を分析できるようになったことで、(あくまで数字上ですが)どの企業に投資するのがより利益につながるか判断できるようになりました。

民間部門・公的部門に関わらず、組織に所属している以上、経営分析はできた方がいいと断言できます。留学前は、目に入ってもあえて避けてきた財務諸表が、意味のある文書として解読できるようになったのは大きな成果だと考えています。

<履修コース>

4. リーダーシップ

「リーダーシップ」という学問そのものを直接学んだわけではないため、上記のスキルと比較すると少し曖昧になる部分もありますが、SIPAで学んだ①起業家精神、②交渉術、そして③クライアントのいるコンサルティングプロジェクトの遂行が、私のリーダーシップ向上に役立ったのではないかと考えています。

データ分析スキル、経済分析スキルや経営分析スキルがあったとしても、得られた知見を活かすリーダーシップがなければ、提案した施策を実行できません。プロジェクトをスタートさせるための起業家精神、及び相手を説得させる交渉術を土台とし、コンサルティングプロジェクト(Capstone Project)により実践力を養うことができました。

<履修コース>

まとめ

エビデンスに基づく政策立案である、Evidence-Based Policy Making (EBPM)に資するデータ分析スキルを身につけることを至上命題に留学を決意しましたが、卒業までにはより深い領域であるデータサイエンスのみならず、経済、ファイナンス、そしてリーダーシップについても理解を深めることができました。

こういったスキルだけでなく、様々な国から来た友人たちとの交流、住んでいた寮(International House)のイベントで日本人の友人たちと踊ったソーラン節、そして一生分したんじゃないかと思えるほどの旅行は、本当の本当に価値しかない経験です。この留学でインプットした全てを、今度は日本でアウトプットできるように努力していきたいと思います。

ここまで読んでくださり本当にありがとうございました!!!

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コロンビア大学全体の卒業式

コロンビア大学全体の卒業式

今回は2025年5月21日に開催された、コロンビア大学全体の卒業式であるUniversity Commencementについて紹介します。

5月20日に開催されたコロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)の卒業式であるSIPA Class Day Graduation Ceremonyの翌日、University Commencementコロンビア大学のメインキャンパスで開催されました。コロンビア大学にはUnder Graduateの学生もいれば、SIPAを含む、Teachers CollegeやBusiness Schoolなどの修士号のプログラムを提供するスクールが数多くあります。そのため、メインキャンパスは信じられないくらいの数の学生で埋め尽くされていました。

SIPA Class Day Graduation Ceremonyとは異なり、University Comencementでは学生の名前が呼ばれることがないため、私を含む普通の学生は終始座っているだけで正直ちょっと退屈でした。そのせいもあってか、当日は雨が強く降っていたこともあり、それぞれのスクールの学長がスピーチを終え次第、式の途中で帰る学生が大半でした。

一方で、日本では経験できないアメリカの大規模な卒業式に出席できたので、1つの経験としていい思い出になりました。

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SIPAの卒業式

SIPAの卒業式

ついにこの日が来てしまいました。。

2025年5月20日コロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)の卒業式であるSIPA Class Day Graduation Ceremonyに出席してきました。コロンビア大学では、コロンビア大学全体の卒業式であるUniversity Commencement(2025年5月21日に開催)と、それぞれのスクールで行う卒業式の2つがあります。

今年のSIPA Class Day Graduation Ceremonyは、コロンビア大学が所有するBaker Athletix Complexというスタジアムで開催されました。式の最後には700人以上の卒業生の名前が一人一人呼ばれ、ひな壇に上がってSIPAのトップと自分の所属するDepartmentのトップと握手をしました。私はスピーチ等をしないごく普通の学生だったので、基本的に上記の握手以外は終始席に座っていましたが、式直後の友人たちとの写真撮影はわいわいと楽しくできて思い出に残りました。

卒業式後はReceptionといって、卒業式に招待したそれぞれの学生のゲストも含め立食パーティが行われました。和やかな雰囲気の中で会話が弾み、とても楽しい時間を過ごすことができました。帰国後もこの貴重なネットワークを大切にし、世界で活躍していくであろう友人たちとの交流を継続していきたいと思っています。

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2025年春学期の1日のスケジュール

今回はコロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)における、2025年春学期の私のスケジュールをご紹介します。

SIPAの2025年春学期のAcademic Calendar

SIPAの今学期の主要なスケジュールはこちらです。

  • January 21         First Day of Classes
  • March 17 - 21    Spring Recess - No Classes
  • May 1                  Last Day of Classes
  • May 9 - 16         Final Exams
  • May 20               SIPA Class Day and Graduation(SIPAのみの卒業式)
  • May 21               University Commencement(コロンビア大学全体の卒業式)

今学期の1日のスケジュール

今学期は6つのコースを履修しましたが、そのうち2つのコースは1.5単位のものだったので、実質的には5コースかつ15単位の負担と同等です。ちなみに、翌朝3時まで勉強していたのは全てApplying Machine Learningのせいです。

月曜日

火曜日

  • 8:00 起床
  • 9:00 ミーティング
  • 11:30 ランチ
  • 12:30 勉強@I-House
  • 17:00 ジム@I-House
  • 19:00 ディナー + シャワー
  • 21:00 勉強@I-House
  • 24:00 就寝

水曜日

木曜日

  • 8:00 起床
  • 9:00-10:50 Advanced Computing for Policy
  • 11:30 ランチ
  • 12:30 勉強@I-House
  • 16:00 Capstone Workshop Team Meeting
  • 17:00 ジム@I-House
  • 19:00 ディナー + シャワー
  • 21:00-3:00 勉強@I-House
  • 3:00 就寝

金曜日

  • 9:00 起床
  • 9:30 ジム@I-House
  • 11:30 ランチ
  • 12:30 勉強@大学図書館
  • 14:20-16:00 Lab(※1)
  • 19:00 ディナー + シャワー
  • 21:00 勉強@I-House
  • 24:00 就寝

(※1)Lab: Recitationと同義。教授ではなくTAが運営する、その週に教授が講義で教えた内容を復習するためのクラス。

(※2) 上記スケジュール以外にも、主にApplying Machine Learningのわからない問題を質問するためTAに会いに学校へ。

※これまでに書いた記事はこちらから参照いただけます※

2025年春学期の履修コース ⑥ 〜Writing and Delivering Speeches〜

コロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)で、2025年春学期に履修したコースの第六弾(最後)です。

Negotiation & Conflict Resolutionと同様、ConcentrationやSpecializationに限らず全てのSIPA学生にオススメできるコースです。日本語でもめったにしないスピーチ(とその原稿のライティング)の練習をするので、メンタルと英語力を鍛え直すいい機会になりました。

基本情報

  • コース名:INAF U6946 Writing and Delivering Speeches
  • 単位数:1.5
  • 分類(※1):Elective(※2)
  • 講師:James Holtje
  • 評価方法:Participation (30%), Writing assignments (30%), Final Speech (40%)

(※1)SIPAのカリキュラムについてはこちらの記事をご覧ください。

(※2)SIPAのコースで卒業要件の54単位には算定されますが、MPA Core Curriculum, Policy Concentration, Specializationのいずれにも該当しません。

コース内容

2025年春学期前半のみのコースです。全部で3回スピーチする機会があり、2回目のスピーチはBusiness, Politics, NGOの3つのカテゴリーから1つだけ選び、そのカテゴリーに沿ったスピーチをすることになります。どうせなら自分のCapstone Projectについて話したいと思ったので、私はBusinessを選択しました。

日本語ですらスピーチをする機会が豊富にあったとは言えないため、1回目のスピーチはとんでもないくらい緊張しました。自分がどこを話しているのかも忘れてしまい、少しの沈黙の時間をつくってしまったこともありました。一方で、2回目はそれほど緊張せずにDell TechnologiesのCEOに頑張ってなりきってスピーチできましたし、3回目に至っては講師のJamesからもいい評価をもらうことができました。

バイリンガルかつスピーチが得意な人、もしくは一生スピーチをする機会がないと自信を持って言える人には全くオススメしませんが、そうでなければ是非受講してみてください。精神的な負担は大きいものの、物理的な負担(宿題等)はそれほど大きくありませんし、コース終了後は確実に自分の成長を感じるはずです。実際、3回目のスピーチでは、ほぼ全ての学生が、人が変わったように上手なスピーチをしていました。Jamesはとても面倒見がいいですし、スピーチのフィードバックも丁寧にしてくれるので、このコースから得られるものはとても大きいと思います。

※これまでに書いた記事はこちらから参照いただけます※

2025年春学期の履修コース⑤ 〜R for Public Policy〜

コロンビア大学のSIPA (School of International and Public Affairs)で、2025年春学期に履修したコースの第五弾です。

今回紹介するのはR for Public Policyという、プログラミング言語の1つであるRのコーディングを学ぶコースです。2024年秋学期にすでにData Analysis for Policy Research Using Rの単位を取得していたので、大抵のRのコーディングスキルはありましたが、改めてRを復習したかったので履修することにしました。

基本情報

(※)SIPAのカリキュラムについてはこちらの記事をご覧ください。

コース内容

2025年春学期後半のみのコースです。Python for Public Policyと同様にコーディングを学ぶ基礎的なコースなので、すでに前の学期でみっちりRのコーディングを学んだ自分としては80%くらい復習の時間になりましたが、残りの20%くらいはData Analysis for Policy Research Using Rで扱うことのなかったMachine Learning (Predictive Analytics)やAPIについて触れていたので、Rの有用性をさらに深く知るという意味では有意義なコースだったと思います。

講義で扱った主なトピックは以下のとおりです。Variable Toolsにおいて、PythonでいうStreamlitに相当するShinyの存在を知ることができたのは、このコースを履修した大きなメリットになりました。

  • Data Objects, Functions, Tidyverse
  • Graphics in R
  • Data Quality & Cleaning Data
  • Exploratory Data Analysis
  • R for Predictive Analytics
  • Valuable Tools - Git, Shiny, APIs

講師のMikeは丁寧に講義を進めるものの、常に単調な説明口調なので好き嫌いは分かれると思います。が、それを差し引いても、特にRのコーディング初心者にとって得られるものは多いので、プログラミング言語を学びたい方にはオススメできるコースの1つです。

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