アメリカ留学体験記 in NYC

Nagaです。コロンビア大学国際公共政策大学院(通称SIPA)で2023年9月から学生をしています。

International House(インターナショナルハウス)とは?① 〜基本情報〜

南西側にあるSakura Parkから見たI-House

これまでもちょこちょこ記事に出してきましたが、私がコロンビア大学に通い始めてから(正確には2023年8月25日)ずっと住んでいるInternational House(インターナショナルハウス)、通称I-House(アイハウス)という寮についてご紹介したいと思います。というのも、コロンビア大学に限らず、ニューヨークの大学に通う方々にはとてもオススメしたい寮だからです。

1つの記事にするには重すぎたので、2回に分けてI-Houseを紹介したいと思います。今回はI-Houseの家賃や部屋などの基本情報です。

そもそもどんなところ?

I-Houseの歴史の詳細はホームページに掲載されていますが、I-Houseは1924年にHarry Edmondsという人によって、John D. Rockefeller Jr. と Cleveland H. Dodge familyからの寄付を受けて創設されました。つまり、今この記事を書いている2024年が100周年ということになります。

現在はNPO法人によって運営されており、コロンビア大学が学生にアパートを提供しているColumbia Housingとは異なります。私も最初はColumbia Housingでアパートを探していたのですが、I-Houseに入寮しておいて本当に良かったと感じています。

I-Houseには、コロンビア大学生に限らずニューヨーク市内にある他の大学の学生や、ニューヨークで活躍せんとする若者たちも住んでいます。実際、私のI-Houseで一番仲の良い友達はニューヨーク大学(New York University)の台湾人学生ですし、すでにニューヨークで職を見つけて働いている人や俳優業の人たちもちらほらいます。

立地はどんなところ?

コロンビア大学の学生からすると、I-Houseはとてもいい場所に立地しています。コロンビア大学のメインキャンパスには徒歩10分で行けますし、School of International and Public Affairs (SIPA)の建物にも徒歩15分あれば行けます。また、最寄り駅である125 Stには徒歩5分で行けるので、休日にどこか遊びに行くときは便利です。ちなみに、下のマップには写っていませんが、Columbia Business School (CBS)のキャンパスはI-Houseのすぐ北側にあるので(徒歩7分)、CBSの学生であればより便利です。

エントランスはClaremont AvenueとRiversideにありますが、Riversideのエントランスは、Northは基本的に終日利用できず、Southは平日の限られた時間しか開いていないので、基本的にClaremont Avenueのエントランスを使います。

I-House周辺のマップ
I-Houseのエントランス(Claremont Avenue)
RiversideにあるNorth(左)とSouth(右)のエントランス

家賃はどれくらい?

I-Houseでは、家賃とDining FeeなるものをMembership Feeとして1学期分まとめて支払う必要があります。こちらの記事では家賃とDining Feeを別々に紹介しましたが、Studio Apartmentに住んでいる私の場合、2024年1月3日から5月12日までのMembership Fee(家賃+Dining Fee)として

$11,480.76(※1)+ $1,638(※2)= $13,118.76

をがつんと支払いました。家賃とDining Feeについては後述します。

(※1)NorthのStudio Apartmentの家賃。

(※2)妻を含めた2人分のDining Fee。

家賃

残念ながら家賃は安いわけではありませんが、それはそもそもニューヨークの物価が高すぎるからです。記憶の限り、Columbia Housingの家賃とほとんど同じはずです。家賃には電気代、水道代、Wi-Fi費が含まれていることも強調しておきます。

I-Houseの居住スペースにはSouth(南棟)とNorth(北棟)があり、部屋のタイプによって家賃が異なります。定期的に値上がりするので、最新の情報を参照していただくため、家賃の詳細はI-House公式HPのこちらのページからご覧ください。

【South】

  • Room without a sink → Average Monthly Rate: $1,365 (Daily Rate: $44.88)
  • Room with a sink → Average Monthly Rate: $1,472 (Daily Rate: $48.39)
  • Room with a Semi-Private Bathroom → Average Monthly Rate: $1,811 (Daily Rate: $59.55)
  • Room with a Private Bathroom → Average Monthly Rate: $1,968 (Daily Rate: $64.72)

【North】

  • Small Room 3-4 Bedroom Suite → Average Monthly Rate: $1,807 (Daily Rate: $59.41)
  • RMedium Room 3-4 Bedroom Suite → Average Monthly Rate: $1,877 (Daily Rate: $65.58)
  • Large Room 3-4 Bedroom Suite → Average Monthly Rate: $1,995 (Daily Rate: $59.55)
  • Extra-Large Room 4-5 Bedroom Suite → Average Monthly Rate: $2,339 (Daily Rate: $76.89)
  • Studio Apartment → Average Monthly Rate: $2,546 (Daily Rate: $83.71)
  • One-Bedroom Apartment → Average Monthly Rate: $2,991 (Daily Rate: $98.33)

Dining Fee

こちらの記事でも紹介したとおり、I-Houseでは食堂を運営しており、部屋にキッチンがあるなしに関わらず、入居者は強制的にDining Feeなるものを支払う必要があります。2024年秋学期から、Dining Feeのプランを以下のプランから選ぶ形式になるようで、2024年夏学期まではDailiy Fee: $6.5であったことを考えると値上がりですね。。

  • Plan A → Daily Fee: $8
  • Plan B → Daily Fee: $10
  • Plan C → Daily Fee: $12

建物はどんな感じ?

I-Houseの建物は、居住者の部屋があるSouth(南棟)とNorth(北棟)、そして居住者全員が利用できるアメニティ(要は共用スペース)があります。アメニティはSouthにもNorthにもあります。

Southの居住スペースの例(Room with a sink)

2024年6月現在、私はNorthのStudio Apartmentに住んでいますが、2023年8月から2024年1月初旬まではSouthの1人用の部屋のRoom with a sinkに住んでいました。景色はハドソン川が眺められるためとてもよかったんですが、下の写真のとおりめちゃめちゃ狭かったです。

正直、居心地がいいとは言えない環境だったので、基本的に自分の部屋にいることは少なく、I-Houseの勉強スペースかコロンビア大学の図書館にいることが大半でした。

シンク付き1人部屋(Room with a sink)

Northの居住スペースの例(Studio Apartment

Southと比較してNorthは家賃が高いですが、その分居心地のいい部屋に住むことができます。私が住んでいたSouthとは異なりこちらはキッチンがあり、バスルームもあります。部屋も広いので、2024年1月3日にこの部屋に引っ越してからは、I-Houseの勉強スペースにもコロンビア大学の図書館にも行く頻度が減りました。

Studio ApartmentだけではなくOne-Bedroom Apartmentも同様なのですが、Northのこれら2つの部屋タイプでは家族と一緒に住むことができます。私は妻とStudio Apartmentに住んでいますが、お子さんがいらっしゃる場合は、Studio Apartmentよりも広いOne-Bedroom Apartmentをオススメします。

ちなみに、この部屋もハドソン川に面していますが、階数が低いため、木に邪魔されて眺めはよくないです。また、道路を面して隣のRiverside Parkでよくイベントが開催されており、夜は時々うるさいです。

Studio Apartmentのリビング(写真にある家具は備え付け)
Studio Apartmentのキッチン(冷蔵庫やテーブル・椅子などの家具は備え付け)
Studio Apartmentのバスルーム

アメニティ

とにかくアメニティが豊富です。各アメニティの写真等はI-House公式HPのこちらのページからご確認いただけます。

1. Fitness Center

結構ちゃんとしたトレーニングルームなので、ほぼ毎日通っている私からするとI-HouseでNo.1のアメニティです。

2. Dining Hall

日々Dining Feeを消費する場所です。平日はBreakfastが07:30-11:30、Lunchが11:30-14:00、Dinnerが18:00-21:00です。土曜日はBrunchのみ09:00-14:00でやってます。日曜日と休日はお休みです。

3. Computer Center

最悪パソコンがなくても、I-Houseのパソコンを自分のI-Houseアカウントを通して使用できます。後述するStudy Centerの中にあります。

4. Game Room

卓球台、ビリヤードやその他のボードゲームも揃っています。

5. Laundry Rooms

各部屋には洗濯機はなく、洗濯する度にSouthとNorthにそれぞれあるLaundry Roomに行って、洗濯のためにお金を支払う必要があります。基本的に洗濯は$2.75乾燥は10分で$0.85かかります。アプリでできちゃいます。(左2枚の写真はSouth、右2枚はNorth)

6. Mail Room

居住者への郵送物は、全てI-Houseが一括して管理しています。

7. Bicycle Storage Room

自転車を所有している方は無料でI-Houseの車庫を使えます。

8. Communal Kitchen

Southのキッチンなしの部屋に住んでいる方でも使える共同キッチンです。追加で月額$50-100払わなければならないのと(←うろ覚えですみません)、キッチンが居住スペースから遠いのがデメリットです。

9. Gymnasium

完全に体育館です。よくある日本の学校の体育館のように、バスケもバドミントンも何でもできます。

10. I-House Pub

I-Houseでお手頃な価格でお酒飲めちゃいます。Game Roomの中にあります。

11. Music Practice Rooms

いくらか料金はかかりますが(←金額を知らなくてすみません)、楽器の練習ができます。I-Houseには有名音楽学校の学生が結構いるので、その方々がよく練習しています。

アメニティ(勉強スペース)

勉強できる部屋はいくつかありますが、主なところは以下のとおりです。

1. Study Center

多分ここが一番メジャーな静かに勉強できるスペースです。

2. HR Commons

ここは一応しゃべっていいことになっていますが、どちらかというと静かな勉強スペースです。

3. Dodge Room

私の知る限り一番人気の勉強スペースですが、机と椅子が少ないのでいつも満席です。しばしばここでイベントを開催しています。

まとめ

以上、I-Houseの基本情報でした。日本と比較すると、スタッフの対応にがっかりすることは一度や二度ではないと思いますが、ニューヨークに住むのであればI-Houseを選んでおいてよかったなと今でもしみじみ感じています。

次回はI-Houseをオススメする理由をご説明したいと思います。

※これまでに書いた記事はこちらから参照いただけます※